・Rogue Studioに登録する前に、危なくないか確かめたい
・個人情報やカードの明細がどう扱われるか知りたい
・会社や家族に知られずに済むのか気になっている
成人向けの映像や画像を作る生成AI「Rogue Studio(ローグスタジオ)」は、名前が広まるにつれて「使って大丈夫か」と調べる人が増えています。海外のサービスで規約もすべて英語のため、どこを読めば安全かを判断しにくくなります。
本記事では、2026年10月29日に公式の文書で確かめた範囲で、運営会社、個人情報、決済、アカウント、日本の法律、相談先を整理します。安全策の公表は多いものの、どれも同社の説明で、外部の監査は公表されていません。
この記事を監修した人

AIスペシャリスト
K.Mケー・エム
この記事のゴール(読了目安 約7分)
Rogue Studioについて、公式で確かめられることと確かめられないことを分け、登録するか、何を入れないかを自分で決められるようになる。
安全性の結論
運営会社、18歳以上の条件、3層の検査、生成物を学習に使わない方針は公式に公表されています。検査の効き目やデータの守り方を第三者が確かめた結果は見当たりません。
確かめられたこと
製品の全体像はRogue Studioの解説記事にまとめています。安全性に関わる点では、運営会社と所在地、18歳以上という条件、3層の検査、生成物を学習に使わない方針が、公式の文書で公表されています。
確かめられないこと
検査がどこまで効いているか、データがどう守られているかを、第三者が確かめた結果は見当たりません。2段階認証も、公開の文書には記載がありません。「公表されている」と「確かめられている」は別として読む必要があります。
運営会社と連絡先
公式サイトの表記と利用規約によると、契約の相手は米国のFangenie LLCで、所在地はカリフォルニア州ビバリーヒルズです。規約には住所、問い合わせのメール、電話番号が載っています。運営の実体と連絡先が公開されている点は、匿名で運営されるサービスとの違いです。
規約、ガイドライン、プライバシーポリシーはすべて英語で、日本語の訳は用意されていません。文書ごとに発効日が違い、変更は公式サイトの更新で知らせる形です。
公式サイトはクリエイター5,000人超、生成物100万点超と掲げていますが、いずれも同社の表示で、外部の数字ではありません。
個人情報の扱い
プライバシーポリシー(2026年2月1日発効)で確かめた主な点です。
日本の外で処理され、退会しても消し切れない場合がある前提で、何を入力するかを決めます。生成に使った指示文や生成物そのものの保存期間は、ポリシーに書かれていません。アップロードした画像に個人の情報が含まれうることは、同社も認めています。

決済とカードの明細
公式サイトのよくある質問は、目立たない請求名義で決済すると説明しています。ただし、どの名義で表示されるか、どの決済代行を使うかは公表されていません。明細にどう出るかは、実際に支払うまで分かりません。
返金の方針では、返金は原則として受けず、残りの期間も日割りで戻らない方針です。解約や返金の細かな条件は、利用規約を確かめた記事にまとめています。
アカウントの守り
プライバシーポリシーは、不正アクセスやデータの漏えいが起きないとは保証できないと書き、パスワードの管理やログアウトを利用者に求めています。
公開の文書に2段階認証の記載は無いため、守りは利用者側の設定に頼ることになります。
- ほかのサービスと同じパスワードを使わない
- 登録には、仕事や本名と結び付かないメールアドレスを使う
- 使い終えたらログアウトする
検査の仕組みと限界
製品の解説記事で見たとおり、入力の段階、生成の段階、公開の前の3層で検査します。公式のガイドラインは自動と人手で監視し、未成年を搾取する内容は米国の通報窓口(NCMEC)と当局へ通報するとしています。
一方で、年齢確認は生年月日の入力と18歳以上の表明までで、身分証などによる本人確認を求めるのは法人向けの利用者だけで、一般の利用者には求めていません。検査は意図しない語にも反応することがあり、誤検知でアカウントが止まる場合もあります。検査の仕組みは公表されていても、その効果は外から確かめられない状態です。

日本の法律で気をつけること
海外のサービスでも、日本で生成物を公開・配布すれば国内の法律の問題になります。刑法175条は、わいせつな電磁的記録の頒布も対象にしています。
実在の人物に似せたものは肖像権、既存の作品に似せたものは著作権の問題になりえます。国の考え方は文化庁の「AIと著作権について」にまとまっており、生成AIと著作権の記事でも解説しています。18歳未満は利用できない条件で、年齢を偽った登録は規約違反です。個別の判断は専門家へご相談ください。
家族や会社に知られる経路
請求名義が目立たなくても、知られる経路はほかにもあります。
- カードの明細:海外の取引として表示され、名義を検索されることがある
- メール:登録の確認や請求のメールが届く
- 端末:閲覧の履歴やダウンロードしたファイルが残る
- 会社の環境:通信の記録や端末の管理で、利用が見える
会社の端末や業務のアカウントでは使わないのが前提です。社内の規程に反するおそれもあります。家族と共有している端末やカードも、同じ理由で避けたほうが安全です。

困ったときの相談先
まずは公式のサポート窓口(メール)に連絡します。窓口は英語で、日本語で受け付けるとは書かれていません。
解約や請求のトラブルが解決しないときは、国民生活センターの越境消費者センターが、海外の事業者との取引の相談を受け付けています。国内の窓口に相談したいときは、消費者ホットライン188から近くの消費生活センターにつながります。
【プロの視点】安全策の出どころを見る
成人向けのサービスは、安全策を多く掲げるほど安心に見えます。見るべきは数ではなく、その説明を誰が書き、外の誰が確かめたかです。
Rogue Studioの安全策は、規約、ガイドライン、プライバシーポリシーなど、すべて同社の文書です。文書の日付も2026年1月から7月に分かれ、更新の知らせ方は利用者が自分で見に行く形です。
海外のサービスを選ぶときは、同社の説明、外部の報道、第三者の検証を分けて数えます。Rogue Studioは前の2つまでで、3つ目がまだありません。

【waltsu視点】登録前に決める3つ
waltsuは2026年9月にRogue Studioへ実際に登録し、画面と規約を確かめました。登録すると、アカウント名に登録したメールアドレスがそのまま入ります。作品を公開すれば、ほかの利用者の目に触れます。この経験から、画面を開く前に次の3つを決めておくことを勧めます。
- どのメールアドレスとカードで登録するか(登録したらすぐにアカウント名を変える)
- 何を入力しないか(実在の人物の写真、本名、勤務先)
- どの端末で使い、使い終えたらどう片付けるか
よくある質問
Rogue Studioは違法?
サービスを使うこと自体を違法とする記載は、国内の公的な資料には見当たりません。ただし、生成物を公開・配布すると刑法175条などの問題になりえます。
個人情報は売られる?
プライバシーポリシーは委託先への提供と、氏名などを除いた広告のクッキーを挙げています。それ以外の使われ方を外から確かめる方法はありません。
退会すればデータは消える?
公式はデータベースから完全に消せるとは限らないと書いています。入力した情報は削除を依頼できますが、確実なのは、知られたくない情報を最初から入力しないことです。
会社のパソコンで使ってよい?
使わないでください。通信や端末の記録で利用が見えるうえ、社内の規程に反するおそれがあります。
日本語で使える?
画面は日本語で表示されますが、機械翻訳の箇所が多く、規約や窓口は英語です。
この記事のポイント
・運営は米国のFangenie LLCで、安全策の公表は多いが外部の監査は無い
・個人情報は米国で処理され、退会しても消し切れない場合がある
・2段階認証の記載が無く、パスワードの管理は利用者に任される
・生成物の公開・配布は日本の法律の問題になる。会社の端末では使わない
まとめ
Rogue Studioは、運営会社や検査の仕組みを公表している一方で、その効果を外から確かめた結果はありません。安全かどうかは、何を入力し、どこで使うかで変わります。
登録する前に、メールアドレスとカード、入力しない情報、使う端末の3つを決めてから始めてください。生成AIを社内でどう扱うかのルール作りは、waltsuがご支援します。






