# AIガバナンス体制の作り方｜責任者・役割分担・承認フローを解説

- URL: https://www.waltsu.co.jp/magazine/security/ai-governance-structure/
- カテゴリ: セキュリティ > AIガバナンス
- 執筆: 藤井 俊輔（代表取締役） / 監修: 小洞 映（システムエンジニア）
- 公開日: 2026-09-30 / 最終更新日: 2026-10-29
- 発行: waltsu株式会社（waltsu MAGAZINE）

## こんな人におすすめ

- 「AIの管理体制を作れ」と言われたが、誰を責任者にすればいいか決まらない
- 委員会を作れと書いてあるが、その委員会が何を決める場なのか分からない
- 承認フローを作ると現場が止まりそうで、どこまで縛るか迷っている

社内でAIの利用が広がり、「管理する体制を作ってほしい」と言われた。ところが調べるほど手が止まります。責任者は経営層なのか情報システム部門なのか。委員会は新しく作るのか。承認フローを作れば現場が止まるのではないか。解説記事に出てくる組織図はどれも数千人規模の会社のもので、自社に当てはめる先がありません。 AIガバナンスは、AIの使われ方を組織として管理する仕組みです。体制は人数ではなく、役割の数で決まります。本記事では、4つの役割、責任者と事務局の置き場所、委員会を新設するかの判断、承認フローの3段階、会議体の議題、規模別の座組、体制が機能しなくなる4つのパターンまで整理します。

**この記事のゴール（読了目安 約10分）**：自社のAIガバナンス体制を、責任者・事務局・承認の3段階・会議体の議題まで、自分の言葉で説明できるようになる。

## この記事の結論

- 体制は人数ではなく役割の数で決まる。決める・回す・使う・見るの4つを埋める
- 責任者の条件は、単独でAIの利用を止められること。兼任でよい
- 承認フローは、危ないものの審査ではなく承認が要らない範囲から決める
- 実効性は委員会の有無ではなく、承認が返る日数と申請件数で測る

## 体制に必要な4つの役割

体制は、決める・回す・使う・見るの4つの役割でできています。役割で立てるので、1人が2つを兼ねても成り立ちます。

### 決める人と回す人を分ける

AIガバナンスの体制は、決める・回す・使う・見るの4つの役割でできています。決めるのは方針と重大な判断で、経営層と責任者が担います。回すのは申請の受付、会議の準備、記録の保管で、事務局の仕事です。**決めると回すを1人に持たせると、決裁も事務も滞ります。**

### 使う人と見る人を置く

使うのは事業部門と現場で、決まった範囲でAIを使い、出力を確認する責任を負います。見るのは監査とモニタリングで、申請どおりに使われているかを外から確かめる役割です。役割で立てるのは、法務部や監査部の無い会社でも組めるようにするためです。**役割で立てれば、1人が2つ兼ねても体制は成立します。**

![AIガバナンス体制を決める・回す・使う・見るの4つの役割に分けた構成図](https://www.waltsu.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/ai-governance-structure01.png)

## 責任者は誰が務めるか

責任者に求められる判断は3つです。AIの利用を止めること、費用をかけること、部門をまたいで決めることです。

### 経営層に置くのが基本

3つとも役職の裏付けが要るため、責任者は原則として経営層に置きます。最高AI責任者（CAIO）という肩書きも登場し、[AIセーフティ・インスティテュート「Chief AI Officerガイド」](https://aisi.go.jp/output/output_framework/260317/)が、設置と運用の標準的な実務指針を示しています。**肩書きを作ることと、止める権限を渡すことは別です。**

### 情シス・法務に置く場合

専門部門に置くと、危ないものを止める判断は速くなります。一方で、**止める判断はできても、使わせる判断ができない**という偏りが出ます。この形なら、利用を広げる判断だけは経営層に残すのが前提です。

### 専任か兼任かの判断

兼任でかまいません。基準は1つ、**その人が上長に確認せずAIの利用を止められるか**です。止めるたびに稟議が要るなら、それは責任者ではなく事務局です。

## 事務局をどこに置くか

委員会は決める場、事務局は動かす場。分けないと、日程を押さえる人がいないまま体制図だけが残ります。

### 情報システム部門に置く

情報システム部門は、アカウントとログ、契約中のサービス一覧を持っています。**誰が何を使っているかを、申告に頼らず確認できる**のが強みです。

### 経営企画・DX部門に置く

経営企画やDXの部門に置くと、どの業務から手を付けるかを業務側の言葉で決められます。AI活用を進める側の体制は[AX推進の進め方](https://www.waltsu.co.jp/magazine/ai/ax-promotion/)で扱います。攻めと守りを1つの部門に兼ねさせると、どちらも中途半端です。

## 部門横断の座組を組む

法務・コンプライアンス、情報システム・セキュリティ、事業部門と現場の担当が受け持つことを挙げ、4つの役割との対応を表にしました。

### 法務・コンプライアンス

契約条件の確認、個人情報の扱い、著作権に関わる判断を担います。

### 情報システム・セキュリティ

使ってよいサービスの選定、アカウントの管理、ログの取得が役割です。

### 事業部門と現場の担当

各部門に担当を1名置き、申請の一次確認と部内への周知を担います。**ここが空くと、ルールは配られただけで終わります。**

| 役割 | 主に担う部門 | 決めること | 毎回見るもの |
|---|---|---|---|
| 決める | 経営層・責任者 | 方針、利用の停止、投資 | 重大な逸脱とその処置 |
| 回す | 事務局（情シス・経営企画） | 申請の受け方と記録の形 | 申請の件数と待ち日数 |
| 使う | 事業部門・現場の担当 | 部内の使い方と確認手順 | 新しく使い始めたサービス |
| 見る | 内部監査・情報システム | 逸脱の扱いと報告の経路 | 利用ログと申請の突合 |

## 新設か既存に乗せるか

既存の委員会があるなら、そこに乗せるのが早道です。新設を選ぶ場面と、どちらにするかを分ける3つの点があとに続きます。

### 既存の委員会に乗せる

情報セキュリティ委員会や内部統制の枠が既にあるなら、そこにAIの議題を足すのが早道です。人を集め直す必要がなく、開催の実績もあります。

### 新しく委員会を設ける

新設は、決める内容がセキュリティの枠に収まらないときに選びます。**新設した委員会で最初に起きる失敗は、人が集まらないことです。**

### 判断が分かれる3つの点

見分ける点は次の3つです。

- **開催の実績**: 既存の委員会が四半期に1回以上、実際に開かれているか
- **議題の余地**: AIの案件が、既存の議題を押し出さない件数か
- **顔ぶれ**: 事業部門の代表が既存の委員会に入っているか

3つとも当てはまるなら乗せ、1つでも欠けるなら新設を検討します。

## 相談窓口を1つに決める

使ってよいかを聞ける窓口を1つ置き、返答期限を付けます。聞ける先が無いと、現場は隠れて使うようになります。

### 窓口が無いと隠れて使う

「これは使っていいですか」を投げる先が無いと、現場は聞くのをやめます。[シャドーAI](https://www.waltsu.co.jp/magazine/security/shadow-ai/)は、禁止したから起きるのではなく、聞ける先が無いから起きるものです。

### 返答期限を決めておく

窓口には返答期限を付けます。**期限の無い窓口は、無い窓口と同じです。**waltsuは3営業日を目安に勧めていますが、日数より、待つ期間を予想できることに意味があります。

## 承認フローを3段階で作る

承認が要らない範囲を先に決め、上長の承認で足りる範囲、委員会に上げる範囲の順に線を引きます。迷う案件の通し方も決めておきます。

### 承認が要らない範囲を決める

順序が肝心です。**危ないものの審査から決めると、承認の対象は際限なく広がります。**先に「聞かずにやっていい範囲」を書き出します。

### 上長の承認で足りる範囲

顧客に出す文面や、外部に公開する記事や画像は、上長の確認で十分です。切り分けの軸は**やり直せる範囲かどうか**です。

### 委員会に上げる範囲

人に関する判断、個人情報を扱うもの、取り消しの効かないものだけを上げます。上げる対象が絞られるほど、審査は速くなります。

### 迷ったら上げる経路

どれに当たるか迷う案件は必ず出るものです。窓口に集め、判断した結果を区分表に書き足します。承認の対象になるルールの中身は[生成AIの社内ガイドライン](https://www.waltsu.co.jp/magazine/security/generative-ai-guidelines/)で扱います。

| 区分 | 具体例 | 承認者 | 目安の期間 |
|---|---|---|---|
| 承認不要 | 社内文書の要約、下書き、調べ物 | 本人 | 即時 |
| 上長の承認 | 顧客に出す文面、外部公開の記事 | 部門の上長 | 1〜2営業日 |
| 委員会の承認 | 人事や与信の判断、個人情報の処理 | 責任者と委員会 | 次回の会議まで |

表の期間はwaltsuが勧める目安です。区分を引く前に、どんなリスクがあるかを並べておくと線を引きやすくなります。

【関連記事】[AIのリスクとは？企業が知るべき10の危険性と具体的な対策をわかりやすく解説](https://www.waltsu.co.jp/magazine/security/ai-risk/)

![承認不要・上長の承認・委員会の承認の3段階で承認フローを組む図](https://www.waltsu.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/ai-governance-structure02.png)

## 会議体の回し方

四半期に1回を基準に、毎回同じ4つの議題を見ます。議事録には、決めなかったことや保留にしたことも残します。

### 頻度は四半期が基準

四半期に1回を基準にします。件数が少ないうちは、既存の経営会議にAIの議題を10分足すだけで足ります。**回数より、次の開催日が決まっていることのほうが大事です。**

### 毎回見る4つの議題

議題は固定します。報告する側が毎回何を用意すればよいか分かるからです。

- **増減**: 新しく使い始めたAIと、使うのをやめたAI
- **滞留**: 承認の件数と、申請者を待たせた日数
- **逸脱**: 起きたヒヤリと違反、その処置
- **外の変化**: 規制やガイドラインの更新で見直すもの

利用の実態を集める道具は[AIガバナンスツール](https://www.waltsu.co.jp/magazine/security/ai-governance-tools/)で扱います。

### 議事録に残すこと

決めたことだけでなく、**決めなかったこと、保留にしたことも残します。**次の会議で同じ議論をやり直さずに済むからです。

## 会社の規模で座組は変わる

数十人の会社、数百人の会社、グループ会社がある場合の3つに分けて、座組の組み方を比べます。

### 数十人の会社の最小構成

委員会は作りません。責任者1名、兼任の事務局1名、そして窓口。これで4つの役割は埋まります。会議体は既存の経営会議に議題を足すだけです。

### 数百人の会社の座組

事務局を役割として明文化し、部門ごとに担当を1名ずつ置きます。**申請が事務局1人の処理能力を超え始めるのが、この規模です。**四半期の委員会を独立させ、承認の記録を残す形に切り替えます。

### グループ会社がある場合

親会社が方針と承認の基準を持ち、各社は窓口と事務局だけを置く形が回りやすくなります。基準を各社に任せると、同じ質問に別々の答えが返るからです。

座組を決めるときに抜けやすいのが、人が増えたあとの話です。サイトの運用でも、公開時点の人数に合わせて作った担当者の一覧が、組織が大きくなるにつれて手作業でしか直せなくなり、更新そのものが止まった、という相談を受けたことがあります。体制も同じで、いま何人いるかだけで決めると、増えた時点で作り直しになります。**決めておくのは人数ではなく、増えたときに誰がどれを引き取るかです。**

## 体制が壊れる4つのパターン

壊れ方は、承認が遅くて迂回される、兼任者に負荷が集まる、異動で引き継がれない、決めた人がAIを使っていない、の4つです。

### 承認が遅く迂回される

承認が返るまで1週間かかると、現場は待ちません。個人のアカウントで済ませます。**統制を強めたことで、見えない利用が増えるという逆転が起きます。**

### 兼任者に負荷が集中する

事務局を兼任で置くと、申請が増えるほど削られるのは本業です。受けられる件数の上限を決め、超えたら分担を見直す約束を先に置きます。

### 異動で引き継がれない

責任者と事務局が異動すると、判断の根拠が個人の記憶ごと消えます。過去の判断を区分表に書き戻しておくのが、いちばん軽い引き継ぎです。

### 決めた人が使っていない

AIを触ったことのない責任者が承認基準を決めると、基準が実際の使われ方と噛み合いません。**承認する側が月に一度は自分で使うことを、体制の条件に入れます。**

## 立ち上げ3か月のチェックリスト

最初の3か月で決めるのは、次の8つです。

- **責任者**: 氏名で1人決めたか。役職名で終えていないか
- **事務局**: 申請を受け、記録を残す担当を決めたか
- **窓口**: 相談先を1つにし、返答期限を書いたか
- **承認不要**: 聞かずにやってよい範囲を書き出したか
- **上げる基準**: 委員会に上げる条件を3つ以内で書いたか
- **会議体**: 既存に乗せるか新設するかを決めたか
- **次の開催日**: カレンダーに入れたか
- **引き継ぎ先**: 担当が異動したときの受け皿を決めたか

埋まらない欄があってもかまいません。**空いている欄が、いま体制の弱いところです。**

## 【プロの視点】承認が返る速さで測る

体制ができたかどうかを、多くの会社は「委員会を設置したか」「規程を作ったか」で測ります。解説記事の大半も、設置と文書化を進捗の指標にしています。

ここは置き換えが必要です。**委員会の有無は、実効性を1ミリも示しません。**設置されていても、開かれなければ何も決まりません。

見るべき数字は2つです。承認が返るまでの日数と、申請そのものの件数です。

承認が速いほど、現場は申請を出します。申請が集まるほど、どの部署がどのAIを何に使っているかが見えます。基準を実態に合わせて直せるのは、見えた分だけです。体制が動いているとは、この循環が続く状態のことです。

逆向きの循環もあり、承認が遅いと、現場は申請を出さず個人のアカウントで使い始めます。申請が減るので、事務局から見た件数は落ち着きます。**件数が減ったのは統制で利用が減ったからではなく、見えなくなったからです。**

だから測るのは統制の強さではなく、**把握できている割合**です。社内で使われているAIのうち、どれだけが申請として上がってきているか。正確な母数は出せませんが、部署ごとに聞き取るだけでも、ずれは見えます。

3か月に一度、承認の平均日数と申請件数を並べて見てください。日数が伸びて件数が減っていたら、体制は機能しなくなっています。

![承認が遅い循環では利用が見えなくなり、承認が速い循環では利用実態が見えることの対比](https://www.waltsu.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/ai-governance-structure03.png)

## 【waltsu視点】試せる範囲を広げる

waltsuがガバナンスの体制を勧めるのは、AIの利用を絞るためではありません。**統制は、安心して試せる範囲を広げるための投資**だと考えているからです。

承認フローは、禁止事項の一覧だと思われがちですが、実際は逆で、**ここまでは聞かずにやっていい、という許可の一覧**です。許可の範囲が書かれていないと、現場は毎回上司に確認するか、面倒で試すのをやめるかになります。

記事に載せる画像を、デザインツールでの制作からAIでの生成に切り替えたことがあります。先に決めたのは「どう作るか」ではなく、作ったものをどう扱うかでした。掲載前に必ず同じ横幅にそろえる、名前の付け方をそろえる。この後工程を固定してから量を増やしたので、手間を抑えながらサイト全体での見え方をそろえられました。**ルールは、試すことを止めるためではなく、いちいち聞かなくてよい範囲を作るためにあります。**承認フローも同じで、禁止事項を並べるより先に「ここまでは聞かずにやっていい」を書き出したほうが、現場は動けます。

明日やることは1つです。**聞かずにやってよいことを3つ書き出し、部内で共有してください。**社内文書の要約、下書きの作成、調べ物の3つで十分です。

![許可の範囲を明文化するほど1週間あたりの試行回数が増えることを示す階段図](https://www.waltsu.co.jp/wp-content/uploads/2026/09/ai-governance-structure04.png)

## まとめ

AIガバナンスの体制は、決める・回す・使う・見るの4つの役割でできています。責任者は経営層に置くのが基本で、条件は単独でAIの利用を止められること。事務局は情報システムか経営企画に置き、委員会は既存の枠が動いていれば乗せます。

承認フローは、承認が要らない範囲から決めます。会議体は四半期に1回、毎回同じ4つの議題を見る。役割で立てておけば、社員が増えても引き取り先を足すだけで済みます。

まずは、聞かずにやってよいことを3つ書き出すところから始めてみてください。そのうえで、責任者と事務局の置き場所や、承認の線引きに迷う場面が出てきたら、waltsuがAI利用の棚卸しから承認フローの設計までご支援します。

## よくある質問

**Q. 専任の担当者は必要ですか？**  
A. 必須ではありません。兼任でもかまいませんが、上長に確認せず単独でAIの利用を止められる権限が条件です。止めるたびに稟議が要るなら、責任者ではなく事務局です。

**Q. 委員会は新しく作るべきですか？**  
A. 既存の情報セキュリティ委員会が四半期に1回以上開かれ、事業部門の代表が入っているなら乗せてかまいません。止まっている委員会に乗せると、AIの議題ごと止まります。

**Q. 会議はどのくらいの頻度で開く？**  
A. 四半期に1回が基準です。件数が少ないうちは、既存の経営会議にAIの議題を足すだけで足ります。頻度より、毎回同じ議題を見ることが大事です。

**Q. 承認はどこまで現場に任せる？**  
A. やり直せる範囲は現場に任せます。外部に出るもの、人に関する判断、個人情報が絡むものだけを上げると、承認の列ができにくくなります。

**Q. CAIOとは何ですか？**  
A. 最高AI責任者のことです。AIセーフティ・インスティテュートが、CAIOの設置と運用に関する実務指針を「Chief AI Officerガイド」として公開しています。肩書きの有無より、単独でAIの利用を止められる権限があるかどうかが実質です。

## 執筆者

**藤井 俊輔**（代表取締役）ベンチャー企業の外部CMOや水族館のマーケティング担当などに従事。オンライン/オフライン問わず集客を中心としたマーケティング施策に強み。

プロフィール: https://www.waltsu.co.jp/magazine/supervisor/shunsuke-fujii/

この記事は waltsu 公式ブログの記事（https://www.waltsu.co.jp/blog/ai-governance-structure/）をもとに再編集したものです。
